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今日のコラム

2010.11.19

『 奇跡を呼びこむ、人 』

 米タイム紙が「最近に起きたアジアの奇跡」という記事で韓国を次世代のグローバルリーダーと評価した。事実、韓国が躍進目覚しいことは言うまでもないだろう。ビジネスひとつとっても、サムスン電子や現代自動車といった企業が世界的な競争力を持つに至っている。

 その韓国で、5万人ほどの小さな町が注目を集めているという。そしてその根底には日本の経営哲学があるという。とりわけ、自社を「人をつくる会社」と言った松下幸之助氏の思想は重要な軸であり、「教育」という何より大事な観点をその町、長城郡(チャンソングン)では第一に踏まえた結果、いくつもの奇跡を生んだのだそうだ。

 我が国の思想が隣国で花開いているというのは、なんだかくすぐったいような、あるいはもどかしいような気持ちを抱くのではないだろうか。

 アフラック創業者・最高顧問である大竹美喜氏の熱意にほだされて、このたび悠雲舎より発刊した『奇跡を呼びこむ、人 ―イノベーションの起点、韓国と日本と松下イズム』は、それらストーリーはもとより日本の自治体での人づくり事例を盛り込み、多様な観点から、何よりも大切にすべき「人」を伝える本である。

 国の壁も、企業の壁も低くなってきた現代である。学びそして手を取り合う姿勢はどんなに強調してもしすぎることではないだろう。本書が今日の日本に必要な活力を読者に与えると信じて止まない。

白滝一紀


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